撮影は、全面的に禁止です。ライブハウスのスタッフと交渉する。
壁から伝わる振動や熱気は、ドア一枚隔てた私にも分かった。
「そうですか・・わかりました。ありがとうございました。」そう言って外にでると
ひとりの女の子が壁にもたれて座ってる。
彼女と話してみようと近づいた。彼女は、悩んでた。
私は、今考えていることの答えは、数年後にわかると伝えた。
数年かけて 氷やチョコレートのように余分なものが溶ける
そうしたら本当の自分が見えてくると-------
黒のマニュキュアが、かわいい。
「どこかで、バッタリ会いたいね」彼女の背中を見送って、私も背中を向けた。